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研究業績

学会発表

日本天文学会2002年秋季年会 [N41b]

"O型星の 0.9~2.4μmスペクトルアトラス III.データおよび装置概要"

○山室 智康(ジェネシア)、西巻 祐一郎、田中 培生(東大理)、川端 拡信(武蔵高校)、根建 航、本原 顕太郎、宮田 隆志(東大理)

近赤外エシェル分光器 NICE(Near Infrared Cross-dispersed Echelle spectrograph)を開発し、 それを用いてO型星を中心とした大質量星の輝線および連続光の観測を行っている。NICE は次の特徴を持つ分光器である。
(1).観測可能波長域 0.9~2.4μmを4分割し、各々を途切れなく繋ぐ
(各々 0.90~1.19 / 1.17~1.46 / 1.44~1.80 / 1.73~2.40μm)
(2).分散にはエシェル+クロスディスパーザを使用し、波長分解能は3000(2"スリット)、5300(1"スリット)
(3).検出器 NICMOS-3 を MESSIA-4(CIC) + PCボード(PC/AT互換)で制御
(4).透過光学系及び瞳変換光学系の採用により、 真空デュワーは460 x 350 x 310mm とコンパクト
特に(1)(2)の特徴により、0.9~2.4μmの広範囲のスペクトルを的確に繋ぐことが可能で、大質量星の近赤外における色温度決定や、 輝線強度の比較に最適な性能を持つ。
NICEは昨年12月にファーストライトを迎え、以降、本年6月末までにO型星 35個のスペクトルを得た。これらのスペクトルは連続スペクトルと 線スペクトルの両面から、そのサブクラスとの対応付けが進んでいる。講演では、NICEの概要と、これまでに得られた一連のスペクトルデータの 全体を概観する。

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